茅ヶ崎に降る雪


茅ヶ崎駅を降り,本屋で、宮本輝さんの「草原の椅子」(下巻)を買い求め、ド−ヴィルへ行こうと歩き始めた
ところで雪が落ちてきました。
「風花がひとひらふたひら君の髪に舞い降りて・・・」と,さだまさしさんのある歌の一節が自然に口をついて
出てきました。
その,僕の一番好きな海へ抜ける道は、まず左に図書館を見、右に教会を見ながら進みます。
すると,すぐ左に「高砂緑地」という松に囲まれた場所があり、上には茅ヶ崎市の美術館があります。
高砂緑地内に咲く梅の香が,心地良く僕の鼻をくすぐります。
そしてしばらく歩き,小さな交差点を渡り行くと、左右に凄くいい感じの家があらわれ始めます。
やはり僕のお気に入りは,木造りの家です。
そしてその家々を眺めながらしばらく歩くと、右手に「恵泉第二幼稚園」が見えてきます。
このあたりから,左右に松が続き、そして左手に、目指す「ド−ヴィル」が姿をあらわします。
ド−ヴィルの前には,市営コ−ト、その左には市営球場・・・
しかし僕の記憶にある、小学生の頃、子供会の野球の時に通った球場ではなく・・・
中学生の頃、軟式テニス部に入った夏の大会から通い続けたテニスコ−トではなく・・・
両方とも、去年新しく造り変えられてしまいました。
そして、その奥には,エッセイにもでてくる「青少年会館」があります。
いつものように「ド−ヴィル」の扉を開け,席に着く頃には、チラホラと舞っていた雪も止みはじめ、雲間から
陽が射してきました。
今日も,「ド−ヴィル」での、静かな僕の時間が始まります。
今日の席は,窓際の手前の席です。
ここには,奥に掛かっている絵を見ながら、外の雲の動きや、暮れなずむ風景を見たい時に座ります。
フ〜ッ・・・
そろそろ本を開く事にします。それでは又!!

2000/2/18(金)17:28 自宅にて


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