一人旅


一人旅を初めてしたのは大学一年の時で,フラ〜っと浜名湖まで行き、そこのユ−スホステルに2泊程しました。
所持金とニラメッコをしての旅でした。

それからはパッタリと行かなくなってしまったんですが,最近はフラ〜っと出かける事が多くなり、近くは箱根、
伊豆、遠くは、沖縄、北海道などに足が向いています。
南の楽園好きの僕としては,モルディブにも行ってみたいと思っています。

遠い近いに関係なく,違う空気に触れるという事は、凄く大切な事で、出来る限り様々な空気に触れた方が
いいんだろうな等と思ったりしています。
僕が携わっている仕事上,他の人よりその事を強く感じるのかもしれませんが、「カタチ」ではないものの積み
重ねは、目に見えないけれど、自分を育て上げていく上での大きな要素の一つになっていくのだろうと思います。

「心が広がる」
そんな風に思わせてくれるのも,旅の醍醐味なのでしょう。
様々な事柄を知る事は,自身を豊かにもしてくれますし、うまく言葉で表す事ができないんですが、穏やかな、
思慮深い人間にもしてくれるようです。

無性に海を見たくなる時があります・・・
無性に緑の中に抱かれたくなる時があります・・・
それらの世界の中に身を委ねながら,静かに時を過ごしていると、汚れている自分が浄化されていくような、
そんな錯覚にとらわれる事があります。

「旅」は僕にとって,自分自身の平衡感覚を保つ為に必要な行いであると同時に、日常の中の非日常を体験
できる、貴重な「休み時間」であるのだと思います。
学生の頃,「ず〜っと夏休みが続けばいいのに・・・」と思っていたのと同じように、すぐまた「休み時間」になれ
ばいいのに、と思う自分がいます。

でもきっと,「休み時間」が多くなってしまったら、「その風景の中に溶けてしまって、世界を渡る風になってしま
うかもなぁ」等と思いを巡らせ、「それもいいかもなぁ」と、頷いている自分がいます。

つらつら何やら書きましたが,何はともあれ。
「旅はいい!」です。

2001/春


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