夜明け前 |
「更なる混沌へ・・・」 今,NFL&NBAは、確実に群雄割拠の時代へと加速している。 というか,全てはその渦に飲み込まれているといった方が正解だろうか。 特に今季のNFLは「主力の放出・大型補強・スタ−クォ−タ−バックの完全復活・元シンデレラクォ−タ− バックの新天地での復調・新たなシンデレラクォ−タ−バックの出現・ベテランのキャリアハイとなるで あろう活躍・王者の綻び」などの様々な事柄により、中盤を迎えた今、終盤に向けてどのような展開を 見せるのか、全くといっていい程、予想し難い状況となっている。 先シ−ズン、優秀なスタ−クォ−タ−バック(QB)を怪我で欠いたアトランタ・ファルコンズとニュ−ヨ−ク ジェッツは、精彩を欠き、散々な成績でシ−ズンを終えていたのだが、マイケル・ヴィックとチャド・ペニントン、 両QBのカムバックにより、快進撃を続けている。(これについては自分の予想が当たったので内心喜んでい るのだが) それと共に,ペニントン率いるジェッツのエ−スランニングバック(RB)、カ−ティス・マ−ティンは、10年 目というこの時期に、今迄で一番のラッシングを披露しているのだ。 ニュ−ヨ−ク・ジャイアンツへ移籍した,元シンデレラクォ−タ−バック、カ−ト・ワ−ナ−も、じょじょにその 本領を発揮し始め、ラムズを頂点へと導いたクォ−タ−バッキングと共に、あの頃の輝きを取り戻し始め ている。 併せて,今季の全体一位指名の注目の大型新人、天才、ペイトン・マニングの弟である、イ−ライ・マニ ングの登場がいつになるのかも見逃せないところである。 しかし,今季今迄で一番の話題は、近年のシンデレラスト−リ−、ワ−ナ−とブレイディを彷彿とさせるよ うな、ピッツバ−グ・スティ−ラ−ズの新人QB、ベン・ロスリスバ−ガ−の活躍だろう。 恵まれた体格と,新人らしからぬ冷静なプレイで、第8週(全17週)で、新人先発QB歴代二位となる5 連勝を飾った。 この記録がどこまで伸ばされるのかも期待したい。 ちなみに一位は,6連勝である。 そして,前回の覇者でもあり、NFLの連勝記録(プレイオフ・ス−パ−ボ−ルも含め)を「21」と伸ばし、 どこまでこの記録を更新していくのか、もしかしたら、あのドルフィンズが持つ永久不滅と思われた、 「シ−ズン無敗記録」を達成するのでは、と思われた矢先の、ブレイディ率いるペイトリオッツの見事なま での惨敗。 このゲ−ムは,目を疑うような展開であった。 ペイトリオッツ,そして、ブレイディは信じられないミスを連発し、成す術もなく沈んだ。 いつもはそういった相手のミスにつけこんで自分達は決してミスをせず,僅差のゲ−ムをモノにしてきた チ−ムにとって、この負け方は、少し尾を引きそうな嫌な気配を漂わせるものとなったと思われる。 ペイトリオッツは,決して相手を威圧するようなチ−ムではない。 ト−タル・ディフェンス&オフェンスの数字を見ても、NFL全体でそこそこの成績しか残していないのだ。 ここ3年で二度頂点を極めたシ−ズンを振り返ってみても。 圧倒的な攻撃力と守備力を持ったチ−ムは,それらを兼ね備えたチ−ムは他にもいるというのに。 しかし,ペイトリオッツは負けないのだ。 ブレイディは勝てるQBなのだ。 「ここ」という「つぼ」を押さえているといったところであろうか。 だがここにきて,負傷者が、要のポジションで、出てき始めているのが効いてきいているようだった。 この暗雲を,ベリチックヘッドコ−チ(HC)がどのように晴らしていくのかも興味深いところではある。 NFLからは片時も目が離さない状況が,最後の最後まで続くであろう。 NBAは,言わずと知れた、日本人初のNBAプレ−ヤ−・田臥勇太の誕生が大きい。 そして,NFLと同じような状況の下、繰り広げられるであろう、死闘への予感。 NBAはまだ開幕したばかりなので,この件に関しては、後(のち)に触れたいと思う・・・ 2004/11/5(金)17:03 茅ヶ崎「スタ−バックス」にて |
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