12月の空 |
「変わったな・・・」 地元の駅に向かう途中,空を見上げた自分の唇から零れ落ちた正直な感想がこれだった。 空の高さが深くなったと言えばいいのだろうか。 言葉にすると難しいのだが,僕の瞳には昨日とは違う、まさに「冬の空」が広がっていた。 そして少し鋭さを増した陽射しを浴びて,様々なコントラストを見せる紅葉した木々達。 そして既に落葉してしまった木々達。 車窓からその饗宴を愛でながら,僕はもしかしたら一年で一番美しいかもしれない季節に、心が静かに暖かく満たされていくのを感じていた・・・ 僕は今,鎌倉に先々月オ−プンした「スタバ」でこれを打っている。 今日初めて訪なったのだが,多分ここにもこれから何度も足を運ぶ事になるであろう予感がする。 この席からでも充分に四季の移ろいを感じる事が出来,尚且つ明るく開放的な雰囲気がとてもいいのだ。 惜しむらくは,テラス席のテ−ブル&チェア−の組み合わせだろうか。 室内と同じ調度で統一してもらいたかったものだ。 手入れは大変であろうが,ここまでのものを立ち上げておきながら、最後の最後に妥協するというのは大変残念な気がしたのだ。 雨や風,それと子供などの事も考えたうえでの決断だったのだろうが、それでも揃えるというのが本当のコ−ディネイトというものではないのだろうか。 労力を惜しまなければ,不可能な事ではない筈なのだ。 などと偉そうな事を書いておきながら,少しして「これもいいか」と思っている自分がいるかもしれないのだが・・・ しかし,最近の鎌倉は平日でも混んでいる。 ここも満席だ。 人の話し声も聞こえない静かな場所で,本を読んだり、ノ−トPCに向かう事が出来ればと、ついつい考えてしまう。 また逆に,その中に身を置いている方が集中出来るという日もあったりするのだが。 暫くは気持ちの良いカフェ行脚は続きそうだ・・・ 2005/12/1(木)14:55 鎌倉「スタ−バックス」にて |
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