47分の光/1分の闇




先日見ていたNBA(バスケットボ−ル)のゲ−ムで,勝負の怖さというのを痛感した試合がありました。
プレイオフまであと四試合,何とか望みを繋ぐ為にはもう一試合も負けられないホ−ネッツと、既にプレイオフ進出を決め、
少し余裕を持って臨んだ、好調ナゲッツ。
下馬評では,攻撃力が持ち味のナゲッツが圧倒的に有利だったんですが、序盤からホ−ネッツがナゲッツを圧倒。
もう1ゲ−ムも落とせないという危機的状況の中,各プレイヤ−はオファンスにディフェンスにと素晴らしい集中力を発揮し、
ナゲッツに得点を許さず、逆に次々にショットを沈め、破壊的な強力オフェンスを誇るナゲッツを封じ込めていきました。
前半を終えてもホ−ネッツ,リ−ド。
解説の方が最初から言っていた「とにかくホ−ネッツは出来るだけ先行して逃げ切る事,それしかないでしょうね」
その通りにゲ−ムは進んでいきました。
第3クォ−タ−(1クォ−タ−・12分で,4クォ−タ−・48分制)を終えてもホ−ネッツのリ−ド変わらず。
ラスト(第4)クォ−タ−に入っても,追いつかれそうになる度に再度突き放すという展開で、残り1分を切りました。
ホ−ムゲ−ムでもあった為,大勢のファンはホ−ネッツがこのまま逃げ切ってくれると信じていた事でしょう。
しかし・・・
ここからナゲッツが地力の差を見せつけ,結局最終スコアは、3点差で、ナゲッツが終始苦しめられながらも、見事な
逆転勝利を飾ったのです。
47分間リ−ドし続けていたホ−ネッツは,最後の1分に泣く結果となりました。
では何が勝敗を分けたのか。
それは今回の事で言えば,クラッチシュ−タ−(ここぞという時にシュ−トを決めてくれる選手)がいなかったという事でしょうか。
ホ−ネッツは,この土壇場に来て、エ−スを怪我で欠いていたのです。
クラッチシュ−タ−の不在は,解説の方も述べていたのですが。
このようなゲ−ムは僕も何度も見た事があります。
九分九厘勝利を手中にしていたのに,掌から零れていってしまったゲ−ムであるとか。
本当に信じられないプレ−というのはあって。
しかし言葉でいうのは簡単ですが,最後まで、己を信じ、チ−ムを信じるという事は、一朝一夕に出来る事ではない筈です。

今年は果たしてどのチ−ムがチャンピオンとなるのか。
NFL(アメリカンフットボ−ル)同様,予断を許さない展開となっています。
また・・・予想もしていなかったチ−ムが頂点に立つのではと、考えたりもしています。
NBAもいよいよ第二章プレイオフに突入。
これからがまさにNBAの醍醐味を存分に堪能出来ると言っても過言ではないでしょう。

この第二章から,伝説に残るプレ−が生まれるかも、しれません。

ビバ!NBA!!



2007/4/22(日)16:59 茅ヶ崎「スタ−バックス」にて


back Copyright 1999-2007 Sigeru Nakahara. All rights reserved.