パ−ソナルスタイルで行こう!







「どうするかな・・・」

暫し,クロ−ゼットの前で考える。
昨日の晩,某国営放送の天気予報が予想していた気温よりも暖かな感じだったので、用意していたジャケットを
薄めの物にしようかと思案していたのだが、すると、インナ−も、パンツも、ブ−ツも、そしてバッグまで変更した方がいいような 気がしてきて、腕を組んだまま立ち尽くしていたのだ。
最近の僕のお気に入りは「ダイアモンドドッグス」と「SKKIN」のレザ−ジャケットなのだが「ユニベルソのレザ−・ライダ−スも いいかもな」などと,頭の中でスタイルを組み立ててみる。
結局は,夜の事も考えて「シャパ−ル」のレザ−ブルゾンに袖を通す事にした。
足元は「ル・コンド」のレザ−スニ−カ−。
スニ−カ−は一足も所有していなかったのだが,こいつは、去年の夏前にル・コンドのアトリエセ−ルで購入していた。
何故か目にした途端,試着していたのだ。
ブ−ツばかりを履いているせいか,スニ−カ−を履くと、とても軽やかな気持ちになる。
それでも,レザ−でなくては、自分にとって意味がないのだが。
いや,レザ−以外に今は全く食指が動かないと言った方がいいだろう。
嗜好が変われば,その時に考えればいい事だ。
それまでは,レザ−にとことん拘っていきたいと思っている。
今日はノ−トPCを伴う為「プロペラ」のバッグと「アメノスパジオ」のレザ−・ワンショルダ−をチョイスした。
パンツは「オベリスク」で。
昨今は「軽くて使いやすい物」が主流となっているが、僕は今どちらかというと「重くて使いにくい物」に魅かれて
いるようだ。
一時自分も,(例えばス−ツのような)定番の服装を決めようとしていた時期もあったのだが,結局「固定」してしまうのが嫌で、 日々の変化を楽しむ事を優先した。
最近,ストリ−トファッションの雑誌を見ていて思う事がある。
街を往く若者達は,何者にも縛られる事なく、自分というカンバスに、自由に己を表現している。
セオリ−など関係なく,自分のセンスを楽しんでいる。
センスというか,自分がいいと思ったものをストレ−トに身に纏っているのだ。
そんなコ−ディネイトに,僕は度々触発されている。
目から鱗が落ちまくりなのだ。
自分の範疇にない物を見せられると,ただただ驚く。
そして,ただただ感心させられてしまうのだ。
勿論,それをそのまま自分に持ってくる愚など犯さない。
と言うか,そういった時期はもう過ぎているからなのかもしれないが。
ただ,自分の意識が傾いた着こなしは頭のどこかに必ず残っていて、ある時、脳裏に浮かび上がるのだ。
それを,様々なシ−ンで、様々にチョイスが出来ればと思うのだ。
街を歩いていても,ついつい人のファッション、鞄や靴などにも視線がいってしまう。
時には声を掛けて「その鞄はどちらで買われたんですか?」と聞きたくなってしまうほどなのだ。
まぁとにかく,今はファッションも「自由」で在る事が出来ればと思っているようだ。
「声」がそうであるように「服装」もその人を表す。
気合を入れなければ着られない服達も,羽織った瞬間、喜びを感じるのだ。
身体に一本,芯が通ったような感じになると言えば判っていただけるだろうか。
誰かも言っていたが,服には「力」がある。
現場には「力」を漲らせて臨みたいものだ。

ただ,その「力」は見えない方がいい。
さりげない方がいい。
行き着くところは,つまりは「自然体」なのだ。

「よしっ!」
と呟き,僕は扉を開ける。

今日も僕のパ−ソナルスタイルの旅が始まる・・・



2008/2/13(水)17:14 茅ヶ崎「スタ−バックス」にて
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2008/2/16(土)17:09 同上
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2008/2/20(水)15:47 同上
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2008/2/21(木)15:43 同上


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