それ行け「えぼし号」!

これを初めて使ったのは,市立病院に、知り合いのお見舞いに行った時だっただろうか。
乗るまではあまり気が進まなかったのだが,乗ってみると「中々いいじゃん」と考えが変わったのだ。
乗り心地は,決していいとは言えないのだが「市民の足」と考えると、中々優れものなのではないだろうか。
運賃も安いし。
神奈川県のこの辺りだと,走れば走る程、運賃が上がっていくというシステムなので、一律の運賃というのは非常に助かるのだ。
狭い住宅街を,少々ズングリムックリの車体を揺すりながらガタゴトと走り、幹線道路はそれに反してスム−ズに走る。
この間,市立病院で、定期検診を受けた際に久しぶりに乗ったのだが(そうそう,バス亭も自宅から2〜3分と近くて便利なのだ)、
その時「あっ!」と思った事があった。
「猫バス」に似ていると。
何故か乗車して席に着いた途端,そう思ったのだ。
「猫バス」に乗った事などない筈なのに,そう思ったのだ(まぁ、誰も乗った事などないと思うのだが)。
不覚だった。
僕の「フェイバリットNO,1映画」に燦然と輝く「となりのトトロ」の世界観が浮かんで来なかったとは!
ガタンゴトンと住宅街を往くバスに揺られながら,あのシ−ンをまざまざと憶い出していた。
「メイちゃ〜んっ!!」という,あの「おバア」の声も聞こえてきたような気がした。
僕はその事を発見した事の「感動」で高揚していた。
「これは書かないと」
と思い今に至っている。
ちなみに,このようなコミュニティバスは、今各地を走っているが、横浜の「あかい靴号」などは、その代表格の一つだろう。
とにかく,もっともっと路線が広がって、本数も増えて、有名になっていってもらいたいものだ。
茅ヶ崎市民の足として。

それ行け「えぼし号」!


2009/11/30(月)16:47 茅ヶ崎「スタ−バックス」にて


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